処理スピードを速くすることで技術能力の向上を図る

処理スピードを速くすることも能力向上の要素の1つです。
単純に集中力が増して速くできるようになること、だけではありません。一時的に速くなっても、効果は少ないです。技術的に速くなることが必要です。

標準速度を速くするように心掛けます。標準速度とは、日常的に用いる標準的な速度という意味です。精神面での集中力を必要とするものではなく、技術的な水準向上で速く再現できるようにすることです。

能力に見合わない速さを設定すると、焦り過ぎてうまくいかなくなったり、焦り過ぎて雑になったりします。
たまに、どのぐらい速くできるのかを試験的に行うことは良いでしょう。どの程度の時間でどの程度の処理スピードが必要なのかがわかるからです。

手順に沿ってパーツに分けて、どこを速くすれば良いのかを分析して、練習する必要があります。
その結果をもとに、日頃より速くこなすように意識します。自然に速くなることが理想です。

処理スピードを速くする訓練は、ある程度慣れてからの方が良いです。慣れるまでは、失敗しないように多くのことに気を回していますので、速くすることに集中しにくいです。
慣れてきたら、どこで気を抜いても良いのかのポイントがつかめるので、処理スピードを速くすることに集中できます。

処理スピードを速くするといっても、習得しはじめの時と高い水準を習得した後では、位置づけが異なります。

習得しはじめの時は、処理スピードを速くすることが技術能力の向上につながります。
一定水準を超えたら、速くなることばかり努力しても、効果は少なくなります。

それを考慮しても、より処理スピードを速くしようとする場合は、その速さを使って、どれだけ他者よりも優位に戦いを進めることができるか、とか、どのように価値を向上させるのかなどの成果を考えることが必要です。前後の工程、手順を修正する必要が出てくることもあります。

速くできるようになることは、次の記事に書く、ワーキングメモリの使用容量を少なくすることができます。それを使って、処理スピードを速くすること以外の効果を得ることもできます。
その内容については、他の記事で説明します。

やり方を工夫して速くすることも、能力を向上させる1つの方法です。
多くの量、例えば、5個以上をまとめてやる際に、手順の中の1つのパーツをまとめて行うことで、速くする方法もあります。

内容によっては、2つの作業を同時並行的に行うことで、合計の作業時間を少なく済ます方法もあります。

処理スピードを速くすることで技術能力の向上を図ることができます。ワーキングメモリの使用容量を少なくすることができます。
能力向上には、処理スピードを速くする練習を適切に織り込むことが重要です。

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