比較的得意な仕事の依頼が来たときには、やってやろう、と思いませんか。
仕事は、当然のことながら、全てがやりたいことではありません。苦しい時、辛い時の方が多いでしょう。
しかし、気持ちが乗るような仕事があるのなら、その仕事に関する能力を伸ばしたり、その仕事をもらえるようにしたりするのも、仕事で成果を出すためには必要なことかも知れません。
ダメだ、ダメだと言われ続けるのは辛いモノです。
そこまで言われなくても、苦手なものを克服しなくては、とか、あの水準まで到達しなければ、と思い続けているのも辛いモノです。
能力が高いと認められるためには、努力し続けることは当たり前のことです。辛くても耐えなくてはなりません。
しかし、自分の能力が低いから、が前提になっている努力ばかりし続けるのは、辛い気持ちになります。その辛い気持ちに耐えきれず、辞めてしまう、諦めてしまうことになっては、もったいないです。
最初は誰でも、その分野では能力が低いのは当たり前です。まずは、その水準から抜け出す必要があります。
その水準に抜け出す前に、何かできることはないでしょうか。
それは、その仕事の中で1つの分野で良いから、比較的得意な分野を作ることです。その仕事をしている時だけは、「自分の能力が低いから」という気持ちから抜け出せ、そのことで気分転換でき、他の仕事をする時により力を発揮しやすくなるのです。
いつもは「もっと頑張らなくては」、「もっと高い水準にならなきゃダメだな」と思っていても、たまに、「俺は意外に仕事できるのかも」、「この仕事をやっているときは楽しい」と思うことができれば、辛さも少しは和らぎます。
ダメ出しするのが上司の仕事だからと、思いついた至らない点を全て部下にぶつける人がいます。
時には、その部下がとても処理できないような、1つの仕事に十数個のダメ出しをする場合もあるようです。
それも1つの方法かもしれません。向上心溢れて、食いついてくる部下なら、その課題を全て克服しようとするでしょう。しかし、そのような人ばかりではありません。
何か1つの得意分野に目を掛け、その能力を育てながら、若い人を育てるのも1つの方法ではないでしょうか。
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